LIT “性能”にこだわったゲーミングギア専門店
2023年InfinityMiceやQUAOARのマウスパッド等を取り扱い、ゲーミング業界で注目を集めた 「 LIT 」の皆様にインタビューを行いました。
先ずはゲストのご紹介です。
LIT
妥協しないプレーヤーのためのゲーミングギア販売店
「全てのPCゲーマーに良質なデバイスを」を基本理念に、ゲーミング関連のイベントへの参加やPC周辺機器の販売などを中心に活動中。
Xアカウント:LIT@lit4tms
ECサイト:lit4tms-shop.com
ゲスト
マーケティング / 営業 / 広報
Xアカウント:T!m@SuttokoDokkoi88
代表 / 総務 / 経理
Xアカウント:Maa@maa3apex
デザイン / ECサイト運用
Xアカウント:sakuya@398fps
ここからはインタビューの内容を会話形式で掲載します。それではお楽しみください。
結成秘話
——では、よろしくお願いします。早速質問の方に入っていくのですが、まずはLITが誕生した経緯・歴史をお聞かせ下さい。
Maa:はい。2023年2月の下旬頃、僕が「ゲーミングデバイス面白い」と思い、そこからデバイス界隈に関わっていく中で自分でも何か「デバイス界隈で活動してしてみたい」と思いました。
丁度その時に、T!mさんもSNSで「デバイス関連で何かやってみたい」という話をしてたんですよ。
それがきっかけで、ちょっとお話したいという連絡を取ったら、たまたま近場に住んでいたんですね。
そこで実際にお会いして、お茶しながらな一緒に話したのがLITのはじまりになります。
T!m:買いたいモノは沢山あるけど、個人輸入の必要なモノが多すぎてお金がいくらあっても足りない。誰かグループバイのようなモノをやってくれないかな?僕がやるしかないのか?と。
そんな時に、Maaさんから「僕らでやりましょうよ」といったDMが来たので、実際に会ったらもうすごく意気投合しまして。
Maaさんは僕の持ってないモノを全て持っているので、何か始めるんだったらお互い確実に協力できると直感的に思ったのでとりあえずやってみようという話になりました。
——LIT結成時は2人だったんですね。sakuyaさんはどのような経緯で加入されたのでしょうか。
T!m:僕ら2人だけだと販売サイトの運営だったり、デザインの面。あと自分たちはデバイスが好きだけど、マウス分解したり調整したり、深いことに対してそこまで強くはありませんでした。
なので、そういうことがトータルで強い人をもう1人誘おうという話になりました。
そんな時、秋葉原で開催された「ゲーミングバザー」でsakuyaさんと出会いました。
そこでsakuyaさんがBLAZED.というクランを運営していることを知り、BLAZED.のロゴはかっこいいし、バザーでsakuyaさんが売ってるものとかも結構マニアックだと思いました。そこでMaaさんにも相談しながら誘ったら、sakuyaさんも「いいっすよ~。」みたいな、軽い感じで。(笑)
BLAZED.:sakuyaさんが運営されているKovaak’s初心者~中級者、デバイスが好きな方向けのエイムコミュニティ。
Xアカウント:BLAZED.@St4yBlazed
Maa:実は他にも候補の方は居たのですが、sakuyaさんしかありえないという結論に至りました。kovaaksや競技エイムの知識もあるし、デザインもかっこいいので。
その話を聞いて、僕は会ったことがなかった為この人の話聞いてみたいなと思い連絡した感じですね。
T!m:LITの名前もsakuyaさんにつけてもらったんですよ。エンブレムも。sakuyaさんが加入してから、急にどんどん形になっていきました。
sakuya:LITの名前の語源は僕の好きなバンドの楽曲でして、T!mさんから”焚きつける”ではないですけど、何か”火をつける”ようなイメージの言葉が欲しいという要望がありました。
どんな名前がいいかな、あまり長すぎると覚えてもらえないしな……と考えていた時に聞いていた曲が「LIT」という楽曲でした。
Polyphiaっていうバンドの曲で、「あれ、これじゃない?これでいいのでは。」と。そう思ったらロゴのアイディアとかも出てきて、これでいいじゃん!となりました。
LIT名づけの元となった楽曲、Polyphia | LIT
——LITという名前は曲名から来ていたんですね。
Maa:そうですね。これがなかったら多分、T&Mっていうよくわかんない会社名になってましたね。
T!m:T&M電子競技何とか会社みたいな。(笑)
そういう何か無茶苦茶な感じになってましたね。それはそれで面白いけど、ださいなって。
Maa:sakuyaさんが居てくれて助かったなと思いました。
sakuya:LIT、どう?と聞いたら2人からの受けがすごく良く、これで行こう!と決めた後はもうトントン拍子でした。
——いよいよLITのメンバーが揃ったんですね。みなさん本業ではないということで、課題なども多いと思います。どのように対処していますか?
Maa:3人で支え合うLITなので、何かあったとしてもT!mさんやsakuyaさんがやってくれる、チームで何とかします。
T!m:何も知らずに始まったので逆に、他所様がやれてないところに対し、かなり柔軟に動けてると思います。
他の業界の常識や培った知識、ノウハウというのがLITには凝縮されていまして。
僕が昔、物流で働いていた経験があったので、プロフェッショナルな人たちに任せた方がスムーズだと知ってました。LITのホームページもゼロからではなく、sakuyaさんの経験などから色々組み合わせたり、こういう良いサービスがあるから使うとスムーズになるとか。
みんなそれぞれ経験が役に立ち、LITの今の柔軟性が生み出せてるのかなと思います。
ただ、本業だからこそのスピード感だったり、豊富な知識というのは足りないので、その辺は勉強です。
Maa:LIT周りの環境がすごく良かったなというのがあります。デバイス界隈って優しい方が多くて。
参入が拒まれることはなかったですし、それよりも意見などを頂き、助けられて今の我々があります。本当に感謝しています。
T!m:最初に「面白いことやり始めたね君ら」と、界隈の重鎮の方に声を掛けてもらえました。僕たちは本業が別なこともあり、この業界と全く関係のないところからスタートしたので、ありがたかったです。
目指している場所
——では次に、LITの目標というのを伺っていきます。
Maa:実店舗様に商品を置きたいというのが直近の目標になります。
我々としても置きたいのですが色々事情がありまして、まずはそれを解決するのが優先ですね。
T!m:そもそも僕らがちゃんとした会社になって、まだ数か月なんですよね。
ただ、やはりすごく注目していただいているので「LITが取り扱ってる製品を店舗に置いてくれ、頼むよ!」みたいな。
そういった問い合わせを多く頂いているので、早く解決しなきゃいけないなと思いますね。
Maa:LITを立ち上げてから、ゆっくりやっていくつもりが思った以上に注目を集めていたり、気を遣っていただいて仲良くしてくださる方が居たり。アドバイスを頂いたりもしました。
その結果、2年ほどの計画でこうしようみたいなものがあったんですが、それが崩壊してしまいまして……
vagabondというInfinityMiceの限定マウスパッドがあるんですけど、3分でサーバーダウンして5分で完売しちゃったっていう。10個ぐらい売れるといいなとわくわくしていたら「サーバーが!」「URL踏めないぞ!」「ECはどうなってんだこれ!!」って。今でもあのときの緊張感を思い出しますよ。
2023/7/6にLITにて販売されたInfinityMice vagabond。美麗なイラストと高いクオリティから話題となり一瞬で売り切れていました。
T!m:ありましたね、そんなことも……「おい、LITどうなってんだよ!!」みたいにめっちゃ怒られて。(笑)
まだそれが半年前の話ですからね、申し訳なさでいっぱいでした。
Maa:初回のリベンジの意味もあるので、前回のInfinityMice Shogunでちょっと頑張ろうかな、と一同意気込んでおります。
T!m:直近の目標はこのような感じです。他にも、もう少し先の目標を。
LITで取り扱わせて頂いている製品は、モノがとても優れています。なので企業さんたちの熱意に僕らも応えたいです。特にマウスパッドとかマウスなどは、デバイスがとても好きな人に使ってもらえる機会を増やしたいと思っています。
Maa:最終的にはショップ兼倉庫のように、いつ来ても誰かがいてお話ができます、マウスパッド触れますとか。そういう場所を提供したいなと思っています。
sakuya:イメージだと遊舎工房さんのスタイルに近いものができたら楽しいですね。
遊舎工房さんは秋葉原・末広町にある自作キーボード専門店で通販や加工サービスなど幅広く展開している。
T!m:LITのモノが触れる機会も増やしたりしたいのですが、やはりみんなでコミュニケーション出来る場が欲しいです。
Maa:ゲーミングバザーなどのオフラインイベントに行くと、普段マウスパッドの話ができるという人が周りにいないため、すごくユーザー側も熱意が高いです。
「vagabondめっちゃ良かったです、次のShogunも買いたい」とか、「QUAOARのNEUTRONやばかった!」みたいな。
その熱意にも応えたいし、ユーザーと対話したいなっていうのもあって、自分たちで出来たらいいなと常々思っています。
QUAOARは香港を拠点とするゲーミングギアブランド。LITさんが代理店を務めている。
T!m:現状こういう趣味持ってる人って、オンラインで喋るぐらいしか機会がないので、実際会ってこういう話するとめちゃめちゃ面白いんです。なので、そういう場を提供できたらなというのはすごく思います。
Maa:あとは県でeスポーツ課みたいなものがあるので、そことコラボレーション的な、何か参加してみたいという意気込みはあります。
T!m:地域のeスポーツを盛り上げるのに力を貸せたらというのはあります。単純にPCゲーマーはもっと増やしたいですね。
あと、LITはエイムにフォーカスしています。こうしたらこういうエイムができるとか、こういうゲームにはこのマウスパッド適してるというのを分析しているのがLITの強みです。もっとうちのデバイスを通して、ゲーミングデバイスとパフォーマンスの相対関係などについて興味を持ってくれる人が増えたらいいなと思っています。
——今後は実店舗への展開を始めとし、オフラインで”ゲーミングデバイスとパフォーマンスの相関”をより多くの人が実際に体験し商品を選ぶ。
そんな未来を目指されてるのですね。更なる発展が非常に楽しみです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
LITさんの知られざる結成秘話、今後の動向について伺うことができ非常に楽しく実のあるお話ができたかと思います。
直近だけでもInfinityMice ShogunやLA ONDA RIZZ, BLITZ、QUAOAR HERCULES、またQUAOARシリーズのV2等、LITさんの動向に2024年も要注目です。
※このインタビューは、2023年12月8日に行われました。
ライター:Y